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OMC011解説

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はじめに

本日あったOMCの解説記事となります。

C問題のWriterを担当しました。

Testerとして事前に解かせていただき、ABCFの4完でした。

詳しい解説はOMCのサイトの方に上がると思うので、この記事では私がどう解いたかをまとめます。

A問題

去年の人口をx人とおきます。

すると、条件より、一昨年の人口は2527x人、今年の人口は2524x人となります。

人口は必ず整数になるので、x2724を約数に持つことがわかります。つまり、216の倍数です。

216の倍数で1550以上1950以下の整数は172819442つです。

しかし、1944の場合は今年の人口が2025人となり、1950を越してしまうので不適です。

よって、去年の人口として有り得る値は1728のみなので、1728を提出すれば正解です。

B問題

帰納的に考えることにより、最終的にラムネの瓶が手元に4本残る条件はn=4k(kは正整数 )であることが分かります。

よって、3n720で割ったあまりをaをすると、

34kamod720

81kamod720

ここで、812=656181mod720 であるから、a=81

よって、81を提出すれば正解です。

C問題

まず、aを非負整数でなく整数全体に拡張して考えます。

a2+28310512=k(kは正整数)とおきます。すると、

a2+28310512=k2

(k+a)(ka)=28310512

ここで、X=k+a  ,  Y=kaとおきます。a , kX,Yを使って表すと、

k=X+Y2  ,  a=XY2となります。

すると、a , kが整数となるX , Yの条件はXYの偶奇が一致することであることがわかります。

しかし、XY=28310512であるため、XY両方が奇数になることは有り得ません。よって、X , Yは共に偶数です。

したがって、X=2x , Y=2y(x , y共に正整数)と置くことができます。

これをXY=28310512に代入し、xy=26310512がわかります。

このようなx , yの組み合わせは、(6+1)(10+1)(12+1)=1001通りあります。

つまり、a2+28310512が整数となるような整数aは1001通りあることがわかります。

しかし、aの条件は非負整数であるため、aが負となるようなものを除きます。

まず、a=0となるものはx=y=233556の1通りのみであることがわかります。

さらに、A2+28310512が整数となるようなA>0を満たすAを考えると、(A)2+28310512も整数になることがわかります。A<0の場合を考えても同じです。つまり、aが正のものとaが負のものは同じ数だけある、ということです。

よって、条件を満たす非負整数aの数は、

1001100112=501より、501通りなので、501を提出すれば正解です。

D問題

こちらの問題は解けなかったため解説を読ませていただきました。

中学の数学にある、立体に糸を巻き最短となる長さを求める問題と似たものを感じますね。

三角函数でゴリ押しできるかな?と思い挑戦したのですが、無理でした。

E問題

こちらの問題も解けなかったため解説を読ませていただきました。

非常に面白い解法で感動しました。

問題として美しくまとまっており、私もこのような問題を作ってみたいと思いました。

ある程度小さい数で実験してみると規則性がわかったりするのかと思い、実験してみました。

2 2 4 2 4 4 8 2 4 4 8 4 8 8 16 2 4 4 8 4 8 8 16 4 8 8 16 8 16 16

これはf(n)1から30まで並べたものです。ここから規則性を見つけるのは中々厳しいな…と思っていたのですが、なんとOEISでこの数列を検索すると出てきてしまいました。

数列 数列

まんまですね……

f(2n)=f(n) や、f(n)=lcm(n!,2n)n!等が出てきました。

F問題

この解説ではn角形A1A2Anの面積を|A1A2An|と表します。

AEの中点をPAFの中点をQとおきます。すると、中点連結定理よりAQPMは長方形になります。

また、AE=a,AF=b,EB=c,FD=dとおきます。対称性があるので、a<bとおきます。

ここで、三平方の定理より、c2+(b+d)2=25,d2+(a+c)2=25,(a+c)2+(b+d)2=36がわかります。

さらに、|AEF|=32より、ab=3がわかります。

これらを頑張って解くと、

a=313(141)

b=313(14+1)

c=414+739

d=414739

がわかります。

求める面積をSとおくと、

S=|BCDM||ABM||ADM|=|ABCD|2|ABM|2|ADM|=|ABCD|2(|PBM|+|QDM|+|AQPM|)=(a+c)(b+d)2(b4(a2+c)+ab4+a4(b2+d))=12(ad+bc)+cd=126((4147)(141)+(414+7)(14+1))+(414+7)(4147)39=12626+17539=283

よって、求める面積の差は283であるので、28+3=31より31を提出すれば正解です。

おわりに

得意分野でない分野からの作問はすごく新鮮ですね。今後も積分等が詰まったら違う分野の作問に手を出してみることにします。

投稿日:20201129
OptHub AI Competition

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神鳥奈紗
神鳥奈紗
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遭難者です.高専1年です.MZV,級数,積分をメインにやっています.

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