実は、ゼータ関数には色々な種類があります。
今回紹介するゼータ関数は、その中でもかなり一般的なリーマンゼータ関数です。リーマンゼータ関数の定義式は以下の通りです。
リーマンゼータ関数
この記事では、リーマンゼータ関数を、単にゼータ関数と呼ぶことにします。
さて、本題のゼータ関数のEuler積表示ですが、以下のような表示を言います。
しばしばゼータ関数が素数と関係があると言われるのは、このような表示があるからです。
この公式を証明するにあたって少しだけ準備をしたいと思います。
素因数分解の一意性について簡単に説明すると、どんな2以上の自然数についても、素数の積で表すことができ、その表し方はuniqueである、という性質です。
さて、この性質を使って、ある自然数
素数を小さい順に
すると、素因数分解の一意性から、ある
さて、ここからが本番です。ここで全ての自然数の和を考えます。
そして、その和を以下のように並べ替えます。
かっこの中から上手く整数を選ぶことによって全ての自然数が一度ずつ現れることがわかると思います。
このことから、自然数の和は素数を使って以下のように表すことができます。
さて、同様にして逆数も考えてみると、
と表せます。ここで、
その値は
であることがわかります。
さて、今考えたいのは
となり、ゼータ関数のEuler積表示を示すことができました。