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テストと8人の受験者(問題編)

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自作問題を紹介する。解答編は後日投稿するので、まずは各自で挑戦していただきたい。

2021/01/26追記

解答編 を投稿しました。それなりに長いので、時間のあるときにお読みください。

 あるテストの結果に関して、A〜Eの5人はこう発言した。
A「実はまだ結果を聞いてないんだ。」
B「僕とFの偏差値の和は64しかない。」
C「まあまあ出来た。72点。」
D「私とGの偏差値、40も差が開いているの。」
E「偏差値78、これがオレの実力さ。」
 その後、これらの発言の過半数が真実であると判明した。Hはこのテストで何点を得たか。
 ただし、このテストを受けたのはA〜Hの8人のみである。

一見すると至極普通の論理クイズである。発言が5つ、その過半数は真実。
 しかしながら、よく分からない発言が1つある。Aの発言だ。「まだ結果を聞いてない」。読者の多くは、おそらくこう思ったことだろう。「だったら出てくるな、引っ込めよ」と。
 それだけではない。いま、問われていることは何であったか。得点だ。それも、Hの。発言を読み返せば気づくはずだが、Hに関する発言がひとつも無い。誰もHに関心を向けていないのだ。
 つまり、これだけの情報から、交友関係が乏しいHの得点を一意に決定しなければならない。こう記述すれば、本問の異常性が伝わるだろうか。

……と、御託を並べてはみたものの、実際のところは非常に単純な問題である。解答の報告はコメントかTwitterまで。それでは。

投稿日:2020121

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匿(Tock)
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主に初等幾何・レムニスケート。時々偏差値・多重根号。 「たとえ作曲家が忘れ去られた日であっても、彼の旋律が街並みを縫って美しく流れていますように。」

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