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楕円の面積

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平面上の楕円の面積を求めます。

楕円の方程式はax2+bxy+cy2+dx+ey+f=0で表されますが、ax2+2bxy+cy2=1 (b2ac<0,a>0)の場合を考えればよいでしょう。

ax2+2bxy+cy2=1yについて解くと y=bx±b2x2c(ax21)c
従って、
S=cacb2cacb22c(acb2)x2c=πacb2

これで求まりました、めでたしめでたし。としたいところですが、 積分に頼ってばかりでは成長できません。別の証明を考えてみましょう。

楕円の方程式を二次形式で表してみます。

ax2+2bxy+cy2=(x y)(abbc)(xy)

この楕円を角θ回転するとAx2+By2=1という楕円になったとします。
つまり、

(A00B)=(cosθsinθsinθcosθ)(abbc)(cosθsinθsinθcosθ)・・・(1)
ということです。

ここで、この楕円は単位円を横に1A倍、縦に1B倍したものなので、面積はπABになります。

また、(1)の両辺の行列式を取ると、
AB=det(A00B)=det((cosθsinθsinθcosθ)(abbc)(cosθsinθsinθcosθ))=det(cosθsinθsinθcosθ)det(abbc)det(cosθsinθsinθcosθ)=acb2

従って、S=πAB=πacb2となることがわかりました。めでたしめでたし。

投稿日:2020117
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tria_math
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