を体とし、上の代数多様体の圏をで表します.関手が双有理不変であるとは、任意の双有理射に対してが全単射であることを指すとします.また関手が不変であるとは、任意の代数多様体に対して標準的な射影が誘導する写像が全単射であることを指すとします.ここでは次の定理を示します.
Colliot-Thélène [KS15, Appendix A]
を代数多様体とし、を自然な射影とする.が全単射であることを示せばよい.単射性はがセクションを持つことからわかる.全射性を示そう.
をのに沿ったブローアップとする.閉埋め込み
のにおける強変換をとする.
は双有理射に一意的に延長され、以下の可換図式が得られる:
仮定よりは同型なので、の全射性を示せばよい.以下の図式は可換である:
よっての全射性を示せばよい.これはがレトラクションを持つことからわかる.
における双有理射全体のクラスを, 安定双有理射(支配的射であって関数体の拡大が純超越的であるもの)全体のクラスをとします.明らかにです.上の定理から直ちに次のことがわかります.
参考文献
[KS15] B. Kahn and R. Sujatha, Birational geometry and localisation of categories, Doc. Math., Extra vol.: Alexander S. Merkurjev’s sixtieth birthday (2015) 277334.