2.ならば1.は簡単なので、1.から2.を示す。
を代数とその準同型のなす圏、をその充満部分圏だと見なす。このときは明らかにlocally smallであり、また直積代数と部分代数で閉じていることからsmall completeかつ集合の圏への忘却関手が極限を保つ。さらに部分代数で閉じていることから各が解集合条件を満たすことも従うので、一般随伴関手定理から左随伴が存在。この随伴におけるunitを一つ取りとする。
変数の集合をとすると随伴から、の任意のobjectへの任意のvaluation は、を通して一意的な準同型で分解できる。
valuation
このとき任意のについてであるので、の全てのobjectは次で定義される上の公理の集合を満たす。
逆に、任意の代数はに属することを示せば、証明は完了である。
を代数全体のなすの充満部分圏とする。このとき先ほどと同様に一般随伴関手定理から、忘却関手及びは共に左随伴を持つ。集合に対し自由代数はその構成がよく知られていて、集合の元を0変数関数として言語に加えたのうち変数を含まないもの全体の集合の、から誘導される同値関係による剰余からなる。またこのときはである。
adjoint
今、より左随伴の一意性からが従うので、以下ではとする。またこのときと取れる。
もしが単射でなければ、ある,が存在してかつが成立するが、このとき
が従うので、の定義からが代数であることに矛盾する。したがっては単射である。同様に任意の無限集合に対しが単射であることを示す。
任意にの元を2つを固定すれば、それらをそれぞれ, と表せるような、,及び写像が自由代数の構成を考えれば存在する。特にが単射であるようなものが存在するので、そのようなとそのretractionを取る。
unit
すると任意のに対し、となる。
今、はsectionを持つため単射であり、は既に見たとおり単射なので、ならばである。さらにこのときであるから、は単射である。
ここまでで任意の無限集合に対しが単射であることがわかったので、は部分代数及び準同型像で閉じていることからは全てに含まれる。さらに左随伴は余極限を保つことから、任意の非空代数に対しから全射準同型が伸び、よってもに含まれる。
coproduction
最後に空集合だが、空集合が代数であることとに0変数関数記号が含まれないことが同値なので、空集合は代数ならば任意の代数の部分代数になるために含まれる。
したがって任意の代数はに属するので、であることがわかった。