単射と単射が存在したとする.の部分集合に対して,と定義する.このとき,の成り立つことを示す.実際,
となるので良い.
と定める.明らかにだからである.そこで,とおく.このときの成り立つことを示す.
まずを示そう.任意にをとると,の定義よりあるでとなるものが存在する.このとき,だからとなる.よって,である.これよりが示せた.
逆の包含を示そう.は上で示した.これよりとなるから,である.故に.これで逆の包含が示せた.
以上の議論よりだったからが成り立つ.よって,両辺のにおける補集合をとって.すなわち集合はによって集合にうつされる.このとき,の定義域をに制限して終域をに変えた写像は全単射だから,その逆写像が考えられる.最後に写像を,ならばに,ならばにうつす写像とすれば,は全単射である.