この記事では、上記のことを示したいと思います。ただし答えを出すだけだと面白くない上にこれを思いついたのは物理のおかげなので多分に物理に絡めて話します。
まず、規準座標についてです。(規の方がかっこいいのでこっちを使うことにします)座標(
座標(
で定義します。今回は、両端の固定端の間に
より、質点
ここで、つぎの等式を証明します。
ただし
頑張って計算するだけです。
この補題から
よって
とすれば
となって単振動の式を満たすことが分かります。わざわざ変な係数を付けたことから分かると思いますが、これは実際に規準座標になっています。そのことは次の補題からただちにわかります。
(市村宗武著朝倉現代物理学講座p211参照)
以上より規準座標は
のN個です。
より
また、補題
よって
つまり
であることも分かります。
規準座標への変換はポテンシャル
一般に
と表されます。いま、ポテンシャルは
ただし
まず、
がわかります。つまり
このことから表題の行列の固有値は
となることがわかります。
大学の授業で規準座標が出てきたのでその性質を色々と調べて記事にまとめました。間違ってたら教えてください。