まずはが集合において集積点である場合について示す。を任意とし固定する。自然数全体の集合は上に有界でないため、なる自然数が存在する。をこのような自然数で最小のものとし、に対して
により定めると、の定め方よりであり、は減少関数なので
が成立する。ここでのうち、空でも、一点集合でもないもの全てをとする。特に、はにおいて集積点であるから、の値に寄らずが成立する。の定義より、任意のに対して
が成立する。したがっての減少性よりである。また、に含まれないようなは空集合か1点集合であるかのいずれかであり、はを被覆するためが成立する。
数列をによって定める。は一点集合ではないため、任意のに対してが成立する。
したがって全てのに対して、つまり、が成り立つ。また、でありの定義よりが成立するためであり、の定め方より明らかにが成立する。したがってとすれば、数列はの分割である。また、の定め方より、任意のに対して
が成立する。以上よりこの分割に対して、
が成立する。よってDarbouxの定理よりがにおいて集積点である場合においてがリーマン可積分であることが示された。次にがにおいて集積点ではないとき、明らかにであり、特にが成立する。ここで閉区間の元であって、はにおいて集積点であるようなものが存在する。そのようなについてはにおいてリーマン可積分であり、Darbouxの定理よりの分割であって
なるものが存在する。この分割について、とすると数列はの分割であり、
したがってDarbouxの定理よりがリーマン可積分であることが示された。