複素数の直交性の公式
複素数について、次のような直交性が存在する。
また、この式は次のように示すこともできる。
この時、複素数の複素共役をとする。
直交性の証明
今回の場合、最終的な解がクロネッカーのデルタの為、とした時ととした時で分けて証明する。
の場合
与式について、なのでとなる。よって
よっての時となる。
の場合
与式をそのまま計算すると、
となる。さて、最後の変形について疑問に思う方もいるだろうが、複素数なので
と示せる。は自然数が入る為、この解はとなる。よって、となる。
よって、の時解はとなる。
結果
以上より、式の解はの時、の時となる為、となることが分かる。