この記事は先に投稿した記事「 フィボナッチ数列を拡張したk-ナッチ数列の一般項についての予想(その2) 」の続きになります。まだ読んでいない方はそちらを先に読んでみてください。
また、以前の記事と同様に四捨五入を表す関数として
ということです。
以下では特に断りがない限り
k-ナッチ数列の第
ただし、
として、
次に、これまでにわかっていることを確認します。
k-ナッチ数列の一般項を次のように表現できることは確認済でした。
ただし、
また、
この記事では、予想について検討中に見つけた内容を書いています。(予想そのものはまだ解決できていません。)
上記のとおりですが、式ではわかりにくいかもしれませんので、図でみてみましょう。
複素数解
この図の青い丸のところが今回見つけた複素数解が存在しうる領域で、赤い点は解が実際に存在するところです。
かなりいい感じに評価できた気がします。
これまでと同じように
とします。さらに
とすると、
絶対値が1未満の零点を一つ選び
を変形して
とすると、
複素数平面上の領域について逆数をとる操作をすると、単位円に対して反転して実軸に対して鏡像となり、また、円形の領域は円形の領域に移ることから、
複素数平面上の領域についてべき乗をとる操作をすると、絶対値がべき乗され、偏角はべき指数倍され、また、円形の領域は円形の領域に移ることから、
ただし、
次に、残りの1つの解について上記の命題が成り立つことを示します。
まず、
となります。
を使って
となりますので、
グラフの形から
とわかります。上記の式を代入すれば、
と評価できます。
k-ナッチ数と
このとき、
これらの式の辺々を足し、
したがって
今回得られた評価をうまく使えば予想を証明できるのではないかと考えています。
引き続き情報等ありましたらコメント等お願いします!