0

一階微分方程式

91
0

微分方程式

xの関数yとその高次導関数を含む関係式f(x,y,y,,y(n))=0を微分方程式といい,その中に含まれる導関数の最高次数を,その微分方程式の階数.

一階微分方程式

変数分離系

dydx=f(x)g(y)の形で表される微分方程式.dyg(y)=f(x)dx+cによって

一般解を求めることができる(以下,cは任意定数とする).

同次系

dydx=f(yx)の形で表される微分方程式.u=yx(y=ux)と置換すると,

dydx=u+xdudx=f(u)となり,変数分離系に帰着される.

一階線形微分方程式

dydx+P(x)y=Q(x)の形で表される微分方程式.

両辺にep(x)dxをかけると,

dydxep(x)dxdydxep(x)dx=(yep(x)dx)=Q(x)ep(x)dx.

両辺積分してep(x)dxをかけて,y=ep(x)dx{Q(x)ep(x)dxdx+C}.

完全微分系

P(x,y)dx+Q(x,y)dy=0かつpy=Qxが成り立つ微分方程式.

Ux=P,Uy=Qとなる,ある関数U(x,y)に対して,

Pdx+Qdy=Uxdx+Uxdy=dU=0.

両辺を積分すると,

U=Pdx+g(y)=C.

両辺yで微分して

Ux=xPdx+g(y)=Q g(y)=QxPdx

g(y)=(QxPdx)dy

U=Pdx+(QxPdx)dy=C.

その他の微分方程式

(1)dydx=f(ax+by+c)の形で表される場合,u=ax+by+cと置換する

と,dudx=a+bdydx=a+bf(u)
となり,変数分離系に帰着される.

(2)dydx=f(k(ax+by)+dax+by+c)の形で表される場合,u=ax+byと置換すると,

dudx=a+bdydx=a+bf(ku+du+c)となり,変数分離系に帰着される.

(3)dydx=f(px+gy+rax+by+c)の形で表される場合,ax+by+c=px+gy+r=0

の解x=α,y=βに対してX=xα,Y=yβと置換すると,

dYdX=f(pX+gYaX+bY)となり,同次形に帰着される.

(4)dydx+P(x)y=Q(x)yn(n0,1)の形で表される場合(ベルヌイ型),

u=y1nと置換すると,dudx+(1n)P(x)u=(1n)Q(x)となり,一階線

形に帰着される.

投稿日:20201021
OptHub AI Competition

この記事を高評価した人

高評価したユーザはいません

この記事に送られたバッジ

バッジはありません。
バッチを贈って投稿者を応援しよう

バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。

投稿者

hayato
hayato
1
1073

コメント

他の人のコメント

コメントはありません。
読み込み中...
読み込み中
  1. 微分方程式
  2. 一階微分方程式