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Mathlog用MathJax 2.7早見表

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公式に明記されている箇所が見当りませんが,2020年11月現在,MathlogではMathJax 2.7版が数式の表示に使われているようです。

そこで,MathJax 2.7の早見表をこちらに書こうと思います。しかし,当然ながら,MathJax 2.7については MathJax公式文書 が一番信用でき,かつこの場合は網羅的です(公式文書より非公式な記事の方が参考たりえる場合はままありますが,MathJaxに関しては公式文書を読めば十分把握できます)。この記事では,MathJax 2.7で使用可能な全機能の内,特に〝重要そう〟なもの,そして〝あまり知られていなさそうで面白い〟と独断した機能を非体系的に紹介しようと思います。特にMathlog固有の挙動が見付かった場合は積極的に追加していくつもりです。

早見表

MathlogにおけるMathJax設定

(この記事のほとんど全ての話に通じる事柄です)
MathJaxは様々な機能を読み込み側で設定することができます。Mathlogにおいては, こちら の設定ファイルを用いているようです。以降,「〔Mathlogの〕設定ファイルの……」,「〔Mathlogでは〕……と設定されているようです」といった記述があれば,それは如述の設定ファイルを参考にしていると考えてください。

数式範囲

文中数式は,ドル記号で囲む ($...$) か逆斜線を前置した丸括弧 (\(...\)) で囲みます。別行数式は,ドル記号二つで囲む ($$...$$) か逆斜線を前置した角括弧 (\[...\]) で囲みます。

前述の文で既にお気付きかと思いますが,HTML出力時に<code>要素に写像される記法の中では,数式化処理は有効ではありません。数式化処理が無効となる要素は,設定ファイル中のMathJax.Extension.tex2jax変数内のconfig.skipTags配列で一覧できます。

設定ファイル中のMathJax.Extension.tex2jax変数内のconfig.processEscapes値が偽であるので,ドル記号を通常文として扱わせる(すなわち数式開始文字として認識させない)ための〝全うな〟方法はありません。〝全うでない〟方法としては,<span>要素を無駄に作ってその中にドル記号を一文字だけ入力することで,ドル記号を通常文として出力させることが 可能です 。[追記 2020-11-08]と,思っていましたが,<span>要素で囲っても,ドル記号以降の書式が崩れるなどおかしな挙動になりました……。現状,Mathlogでドル記号を通常文として出力する方法はないと思われます。[/追記]

対応しているLaTeX命令一覧

MathJaxが対応しているLaTeX命令は,公式文書に 列挙されています

拡張機能

MathJaxにはLaTeX入力処理に追加の機能を盛り込む,「 拡張機能 」と呼ばれる仕組みがあります。

拡張機能の読み込み

MathJaxの拡張機能を読み込むには,大きく分けて二つの方法があります。

一つは設定ファイルを用いる方法で,これはMathlogの管理者しか弄ることができません。Mathlogの設定では,既定で読み込まれるTeX拡張機能は次の通りです。

  • AMScd
  • bbox
  • begingroup
  • cancel
  • color
  • mathchoice

実際にはこれ以外にも利用性 (accessibility) に関する拡張機能などが読み込まれていますが,これはTeXの入力に機能を追加するものではありません。

もう一つは\requireという非標準マクロを用いて数式処理中に拡張機能を読み込む方法です。Mathlogの利用者は,この方法でMathJax拡張機能を利用できます。

拡張機能の例

(後日追記します)

AMScd

可換図式を書くための拡張機能です。LaTeXの amscdパッケージ に対応します。

例:





tex !FORMULA[0][700062772][5]

$$ \begin{CD} S^{{\mathcal{W}}_\Lambda}\otimes T @>j>> T \\ @VVV @VV{\mathrm{End}\ P}V\\ (S\otimes T)/I @= (Z\otimes T)/J \end{CD} $$

使い方や書式はLaTeXの amscdパッケージの解説文書 を参照すると良いでしょう。ただし,この文書は(当然ながら)LaTeXを念頭に置いているので,MathJaxとは微妙に矛盾する記述があります。最も顕著なのはパッケージ読み込みの方法です。残りの差異については読者への課題とします(激ウマ数学ギャグ)

cancel

数式に打ち消し線を引くための拡張機能です。
例:





tex \cancel{f(x)} \bcancel{\int_0^\infty \mathrm{d}\,x\ g(x)} \\ \xcancel{\lim_{a \to 0} \sin a} \cancelto{x = 0}{x \cdotp g(x)}

$$ \cancel{f(x)} \bcancel{\int_0^\infty \mathrm{d}\,x\ g(x)} \\ \xcancel{\lim_{a \to 0} \sin a} \cancelto{x = 0}{x \cdotp g(x)} $$

次の4つのマクロが使えます。

\cancel{math}
左下から右上に向かって打ち消す。

\bcancel{math}
左上から右下に向かって打ち消す。

\xcancel{math}
X字状に打ち消す。

\cancelto{value}{math}
値付き矢印で打ち消す。

投稿日:2020117

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投稿者

ぞうの卵はおいしいぞう。

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