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解答:集合が有界であること

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まず必要性を示す。

集合 $A$ が有界であるとき,$A$ は上に有界であり,かつ下に有界であるから,ある実数 $x$$y$ が存在して,任意の $a\in A$ に対し,$a\le x$ かつ $a\ge y$ が成り立つ。ここで $b:=\max(|x|,|y|)$ ととると,任意の $a\in A$ に対して $a\le x\le |x|\le b$ かつ $a\ge y\ge -|y|\ge -b$ が成り立つから,$|a|\le b$ が成り立つこととなる。

次に十分性を示す。

ある実数 $b$ が存在して,任意の $a\in A$ に対して $|a|\le b$ が成り立つと仮定する。このとき,任意の $a\in A$ に対して $a\le b$ かつ $a\ge -b$ が成り立つから,集合 $A$ は上に有界であり,かつ下に有界である。$\blacksquare$

投稿日:2021126
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ひとまず,解析の基礎に関する演習問題として思いつくものを一通り形になすことを当面の目標とする。 前提知識に関するまとめの作成や,問題の配列についてはいずれどうにかしたい。 線形代数などの他の「基礎科目」についても時々投稿するつもりでいる。

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