パスカルの三角形に関する面白い性質はいろいろありますが、中でもダビデの星定理という定理はとても神秘的で面白いです。そのダビデの星定理を拡張することができたので、そのお話をしたいと思います。(その時のツイートが こちら です。)
ダビデの星定理とは、次の図のように、パスカルの三角形の中にダビデの星を描くように二つの正三角形を作ると、その3頂点の積が一致するというものです。
ダビデの星定理
この大きさのダビデの星なら、パスカルの三角形のどの場所でも成り立つというのですから、すごい定理です。しかし、もっとすごいことが成り立つということに気がついてしまいました。
その主張は、図で見てもらった方が早いので、次の画像をご覧ください。
1
2
3
4
これを3×3の正方形で考えれば、ダビデの星定理になるので、これはダビデの星定理の拡張になっています。
本当は、さらにもう少し強いことが言えて、その主張を厳密に書けば、次のようになります。
成分を
に持つ
が成り立つ。ただし、
この正方行列
上の画像の例は、
定理1の等式の右辺は、左辺の行成分と列成分を入れ替えたものなので、パスカルの三角形の中に作った正方行列
読んでいただきありがとうございました。