が成り立つ。
それで、
が成り立つ。
ここでは、この事実をFourier級数の一般論や複素関数論を使わずに、実数上の微分積分のみから証明する。
の虚部を考えることで比較的容易に導かれるのだが、これは複素関数の積分となっている。
そこで、複素積分を用いずに、実軸上の積分のみを用いて、これと等価な等式を証明したいのである。
また、積分と極限の交換についても、初等的に証明する。
と言い換えることができる(この左辺は斜線が繰り返されるグラフの形状から、鋸関数とも呼ばれる)。
正の整数
であるから、正の整数
が成り立つ。
である。よって
が得られる。
つぎに、この積分の値を求める。
より
である。
である。
である。
ここで
を示す。
となるから
となるから、やはり
はすぐにわかる。また
より
となるから
かつ
となるから、やはり
を得る。これを
となることがわかる。
がわかる。
よって
となる。
よって
が成り立つ。
つまり
となる。
このことから