この記事は筆者のおぼえがきです。
以下特に断らない限り
Borel確率測度の列
が成り立つことをいう。
はい、というわけで定義はこれです。で、これは極限なのでもちろん極限値にあたる
となるわけですが、そのとき本当に
今回のテーマはこれです。というわけでこれを示します。これには以下の定理を用います。
が成り立つ。
証明はBorel測度の最小性を使う測度論ではなじみの深い論法です。
さて、いきなりですが
とおきます。いわゆる正則性というやつですね。(これは確かめてないのであまり深く考えないのでほしいのですが、たぶん確率測度でなくても
まあそれはさておき、
まず、
また
なので
最後に完全加法性ですが、
とおけば
が成り立ちます。よって
次に
と定めると、
また、明らかに
となるので、測度の連続性より
が得られます。これより特に
さて、これがわかれば結論は簡単で、
となり最初の等式が示せます。3つも同様なのでこれで証明はおわります。
(証明終了)
これによって今回の話が示せます。
ならば
結論から言うと、
というわけで
でした。なので気持ち的にはこいつをもってきたいところです。しかし、定義関数は有界ではあるものの、一般に連続とは限りません。そこで連続関数のうまい近似を取る必要があるわけですね。
さて、ここで登場するのがまたもや点と集合の距離です。こいつがまたいい仕事をします。さて、
とします。そしてこのとき、
と定義すると
であることがわかります。したがって、Lebesgueの優収束定理より
となるので、証明が終わります。
(証明終了)
とまあこんな感じで言われてみれば大したこともないですが、案外ぱっとは分からなくてちょっと悔しかったです。
測度論を手足のように使えるになりたいですね。
ではおわります。またいつか。