今,円周上で距離だけ離れたの2点を考える.は,を原点中心に角度だけ回転させた点である.また,という点を考えると,これはをさらに原点中心にだけ回転させた点である.従って,はからとは反対の方向に距離だけ進んだ点である.についても同様である.
こうして,集合
で,の全ての隣り合う点の間隔が以下となるものが取れる.はの部分集合だから,このとき単位円周上での点を含まない区間の長さは(もしそのような区間があればだが)常に以下である.従って,このようなの下限が,つまりをいくらでもに近く取ることができるのであれば,そのような区間は存在しないことが言えるのである.
仮に,上のようなが常にある正の定数以上だとしよう.つまり,の異なる2点を取ったとき,それらの円周上での距離が常に以上であるとする(このような状況を,「は離散集合である」と表現する).このとき正の偏角をもつの点の中で偏角最小なる点をとする(これは離散性の仮定があるから存在するのである).然らばとの間の距離が,の異なる2点間の距離の最小値である.
よってのとなりあう2点間の距離は全てであり,の点は円周上で等間隔に並ぶ.このとき明らかにのある整数倍がの整数倍になっており,従ってはの有理数倍となり仮定に反する.よってが離散集合であるという仮定が誤りであり,の異なる2点間の距離の下限はである.故に,単位円周上での点を含まないような区間は存在しない,すなわちは単位円周上において稠密である.