微積の授業で習った定義や定理を復習がてらにメモっただけです.ほぼ自分用です.証明や具体例はほとんどすっとばしているクソ記事です.気が向いたら書きます.これから追記していきます.
実数の連続性
上界,下界,上限,下限,最大値,最小値
とする.
- は上に有界
- は下に有界
- がの上界が「」を満たす
- がの下界が「」を満たす
- が上に有界のとき,の最小上界をの上限といい,と書く.
- が上に有界でないときはの上限はと定める.
- が下に有界のとき,の最大下限をの下限といい,と書く.
- が下に有界でないときはの下限はと定める.
実数の連続性
の空でない部分集合に関して,上に有界ならば上限が存在する.
数列の極限
関数の極限
逆関数
逆関数
関数が区間において,各に対して,を満たすがただ一つ存在するとき,このようなからへの対応をとすると,は関数となる.このようなをの逆関数という.
関数の連続性
微分法
微分の定義
微分係数I
- が,で微分可能(*)
- (1)のとき(*)をと書き,「のにおける微分係数」という.
微分係数II
が,で微分可能実数が存在して次式が存在する.
そして,このときをと書き,のにおける微分係数と呼ぶ.
平均値定理
関数がで連続かつで微分可能ならばを満たすが存在する.
l'Hospital の定理
の除外近傍で,で
(1), (2) が成立するとき
このときでになるとき Maclaurin 展開になる.
このときでになるとき Taylor 展開になる.
整級数
整級数
を実数列,を実数とする.このとき
の形の関数を中心の整級数という.
整級数が収束するの範囲を(その整級数の)収束域という.
以下では,簡単の為(と置き換えることにより)中心の整級数を扱う:
このとき,次が成り立つ.
中心の整級数に関し,次の3つの場合のみ起こる.
(R1) のみで収束
(R2) で収束
(R3) あるが存在し「で収束かつで発散」
[注] (iii) の場合,で収束するか発散するかは個々の整級数に依る.
収束半径
中心の整級数に関し,収束域をとして,
を,収束半径という.
項別積分・項別微分
- (項別積分) に対し
しかも,最右辺の整級数の収束半径もとなる.従って項別積分は何回でも行える. - (項別微分) に対し
しかも,最右辺の整級数の収束半径もとなる.従って項別微分は何回でも行える.
ある関数が,中心の(収束半径の)整級数で表せるとき,それは Maclaurin 展開となっている.すなわちその表現は一意である.
は各に関し何回でも項別微分可能であることを用いる.
これは Maclaurin 展開である.
積分法
Riemann 積分
Riemann 積分
を有界閉区間上の実数値関数とする.このときの分割
に対し,
とおく.
各小区間の中に,任意に一点をとって,作った和
を分割,代表点に関するの Riemann 和という.
の分割及び代表点のとり方に依らずに
とき
と定義し,は上で Riemann 積分可能といい,をの上の Riemann 積分(定積分)という.
[注]の場合は
の場合は
とする.
が上で Riemann 積分可能ならばは上で有界関数である.
定積分の基本性質
関数が有界閉区間で Riemann 積分可能かつならば
I] も,上で Riemann 積分可能
II]
(1)
(2)
(3)
III]
かつならば
さらに,共に連続でならば
との大小に依らず
(ここ上手く箇条書きにできませんでした…いい方法あったら教えて下さい…)
微分積分学の基本定理
微分積分学の基本定理
関数が上で連続ならば
(但しでは右微分,では左微分)- となる関数を用いると
(1)
とおく.
をとる.以下,
となることを示す.
i) のとき,をとる.仮定から,はで連続ゆえ,
従って,のとき
これは
を示している.つまり
ii) のときも同様.
(2)
仮定から
また,(1)から,
両者を辺々引いて
従って,微分法の平均値定理から,
として,(と合わせて)
故に
特に,とすれば,
原始関数
与えられた関数に対し
となる関数をの原始関数といい,
なる記号で表す.
不連続点を含む関数の積分
関数が有限個の点を除き連続かつ有界ならばは上で Riemann 積分可能.
関数が上で,Riemann 積分可能ならばに対し,
は連続.
もっと詳しく,次が成り立つ:
ある定数が存在して
広義 Riemann 積分