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図形と複素数1

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複素数と図形

線分の内分点・外分点

複素数平面での内分点・外分点はベクトルと同様に考えるとよい。A(α),B(β),C(γ)とする。

内分点

ABm:nに内分する点P(p)をベクトルで表すと,

OP=nOA+mOBn+m

となる。複素数では次のように表す。

** p=nα+mβn+m **

外分点

ABm:nに外分する点Q(q)をベクトルで表すと,

OQ=nOAmOBnm

となる。複素数では次のように表す。

q=nαmβnm

中点,重心

ABの中点はα+β2ABCの重心を表す複素数はα+β+γ3である。

問題

A(3+2i)B(2+i)C(75i)について,ABの中点MABCの重心Gを表す複素数を求めよ。

等式の表す図形

様々な図形を表す複素数の関係式を考えてみる。点P(z)が図形上の点と考える。A(α),B(β)とする。

Aを中心とする半径rの円周上に点Pがあるとする。

|zα|=r

直線

ABの垂直2等分線上に点Pがあるとする。

|zα|=|zβ|

問題

次の等式を満たす点z全体を図示せよ。

  1. |z22i|=2

  2. |zi|=|z+1|

等式|z|=2|zi|を満たす点z全体はどのような図形を表すかを考える。

** 解答 **

|z|=2|zi|の両辺は0以上である。両辺を2乗して,

|z|2=4|zi|2

zz=4(zi)(zi)

zz=4(zi)(z+i)

zz=4(zz+iziz+1)

3zz+4iz4iz+4=0

zz+43iz43iz+43=0

(z43i)(z+43i)169+129=0

(z43i)(z43i)=49

|z43i|2=49

|z43i|=23

よって,** 点43iを中心,半径23の円** を表す。

別解

z=x+yiとおいて,xyの関係式を作ってもよい。

|z|2=4|zi|2

x2+y2=4{x2+(y1)2}

x2+y2=4(x2+y22y+1)

3x2+3y28y+4=0

x2+y283y+43=0

x2+(y43)2169+129=0

x2+(y43)2=49

よって,** 点43iを中心,半径23の円** を表す。

問題

等式|z+3|=2|z|を満たす点z全体はどのような図形を表すか。

投稿日:2020117
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