この記事では, 積分botさんのツイートされていた 以下の積分 の解説を書こうと思います.
今気づいたのですが, この積分だけdxのdがイタリックではなくなってますね.
(証明)
lntanx↦−xと置換します.
∫0π4(1lntanx+11−tanx)dx=∫0∞(−1x+11−e−x)e−x1+e−2xdx
Mellin変換を考えます.
∫0∞(−1x+11−e−x)e−x1+e−2xxs−1dx=∫0∞[−e−x1+e−2xxs−2+12(11−e−x−1−e−x1+e−2x)xs−1]dx=−Γ(s−1)β(s−1)+12Γ(s)(ζ(s)+2−sη(s)+β(s))最後の式変形は級数展開などをすれば良いです.
最後に解析接続により, s=1まわりのLaurent展開はΓ(s−1)=1s−1−γ+O(s−1)β(s−1)=β(0)+β′(0)(s−1)+O((s−1)2)Γ(s)=1−γ(s−1)+O((s−1)2)ζ(s)=1s−1+γ+O(s−1)η(s)=ln2+O(s−1)β(s)=π4+O(s−1)のようであり,β(0)=12, β′(0)=lnΓ(14)222πなので, これらを代入してs→1とすることで, 示すことができました.
ちなみにβ′(0)の値の証明はなかなかに面倒なので割愛させていただきます.
読んで下さった方, ありがとうございました.
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