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間違えない語呂合わせの方法

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語呂合わせとは、例えば
野菜⇒831
鳴くよ⇒794
893⇒ヤクザ、薬味
810⇒野獣、野党
と、読み方を数字に置き換えたり、数字を日本語の読み方に変えたりすることを言います。
ここでは、数字を一度日本語に変換し、正確に数字に復元する操作を考えます。
例えば、2
1.41421356
と覚えた後
1.41421356
と正確に復元する方法を考えます。

同じ読み方の数字が存在しない⇒語呂合わせで日本語から数字に正確に復元できる

例えば、2を「じ」と読み、4も「じ」と読むなど、同じ読み方をする数字があると復元不可

次の写像を考える。
fA={1,2,3,,10}J(JJapanese )
ここで、2を「に」と呼ぶか、「じ」と呼ぶかで遷移先が異なるので、2を「に」と呼ぶ写像をfとし、「じ」と呼ぶ写像をf1というように、1つの数字につき1つの読みとなるように考える。
すなわち
fiAJ (1in)

  1. fiが単射の場合
    fiA
    |A|=|fi(A)|=11 
    gfi(A)A s.t. g
    fiで変換した読みをそのまま数字に当てはめればgとなり、日本語を数字に復元できる。

  2. fiが単射でない場合
    fiA
    |A|=11>|fi(A)| 
    gfi(A)A s.t. g
    例えば、2を「じ」と読み、4も「じ」と読んでしまうと、日本語から数字に復元ができない。

よって
同じ読み方の数字が存在しない⇒語呂合わせで日本語から数字に正確に復元できる

上記は、1つの数字に対して1つの読みが対応していたが、次は、1つの数字に対して複数の読みが対応している場合を考えます。
1{,,,}
単射fi(1in)において、数字の読みをすべて集めた物はi=0nfi(A)と表せます。

fAK
    kJk
gKA
    Jkk
s.t. f,g, JkK=i=0nfi(A)J (0k10), JnJm= (0n,m10,nm)

例えば、g({,,,})=1{,,,}のどれかと読む数字が他に存在しなければ復元可能。
g({,,,})=2g({,,})=4J2J4={}なので復元不可能。
他の数字でも同様。

k,kA, k=k f(k)=Jk=Jk=f(k)
f
kA s.t. JkK, f(k)=Jk
f
f

{xnm|JnJm, nm}
xnmJng(xnm)=n
xnmJmg(xnm)=m
JnJm= (0n,m10,nm)
kk JkJk 
g
JkK s.t. kA, g(Jk)=k
g
g

結論
語呂合わせをするときは、数字の読みが他の数字の読みと被らないように設定する必要がある。

投稿日:202141
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あーく
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