フィボナッチ数列に関する漸化式概論 序
の最後に、すべての有理関数が一定の性質を満たす事実のみを述べた。なので、漸化式概論 破ではその説明から始めようと思う。
(,については序を参照)と表せるということは、すなわち、係数に閉じた式が存在するということである。つまり、ここでとを見つけることは、の部分分数展開を見つけることと等価である。
もしの値がであるならば、であることに注意してほしい。探している数は、をの形に表現する事が出来れば、
を満たす数の逆数になる。ここで、とが多項式で、だったことを思い出そう。このとき、となるのはの場合のみである。
ここで、が次の形をしていると仮定する。
()
このとき、次の反転多項式はと関係があり、
その関係は
すなわち、の根はの根の逆数であり、その逆も成り立つ。したがって数を求めるには、反転多項式を因数分解すれば良い道理である。
がフィボナッチ数列では成立している。
そこでの根を見つけるには、二次方程式の根の公式()に、を当てはめればよい。そして見知った形である、
したがって、およびである。
いったんの値が見つかれば、部分分数展開を行えるようになる。すべての根が異なっていれば手っ取り早いので、フィボナッチ数列に関する漸化式概論 急ではそのパターンを考えていくことにする。