神鳥奈紗さんの積分を解いたので記事にします。 https://twitter.com/sounansya_29/status/1378314433391292416?s=19
「log(分数)の形があるので変数をつけて微分すれば良さそう!」となったのでx2+x+1をx2+2ax+1でa=1/2としたものとして見ることにしました。
(分母に変数をつけたのは分子が(x+1)2の形になっていてそのまま残したかったからで、axではなくて2axと置いたのは与式がa=1のときに0になっていてほしかったからです。)
F(a)=∫0∞1x+1log(x2+2x+1x2+2ax+1)dx と置きます。
これをaで微分します。
F′(a)=−∫0∞2x(x+1)(x2+2ax+1)dx
有理式の積分になったので頑張って計算します。
F′(a)=11−a∫0∞(1x+1−x+1x2+2ax+1)dx=11−a∫0∞(1x+1−x+ax2+2ax+1−1−ax2+2ax+1)dx=12(1−a)[log((x+1)2x2+2ax+1)]0∞−∫0∞1x2+2ax+1dx=−∫0∞1x2+2ax+1dx
(ここで気付いたのですが、x→1/xの変換をしたら部分分数分解をせずにこの形に帰着できますね。)
F′(a)=−∫0∞1x2+2ax+1dx=−∫a∞1x2+1−a2dx=−11−a2(π2−tan−1a1−a2)=−cos−1a1−a2
F(1)=0がわかっているので、あとは積分するだけです。
F(a)=∫1aF′(a)da=(cos−1a)22
従って、∫0∞1x+1log(x2+2x+1x2+2ax+1)dx=F(12)=π218となります。
神鳥さん面白い問題をありがとうございました。
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