こんにちは ごててんです 喉が渇きました
位相、みなさまのご家庭にも1,2個あると思いますが 今回はその位相を扱っていきます
この記事の目標は「距離化可能でない位相空間の例」を1つ紹介することです
...だったのですが ちゃんと距離空間の部分を書いてみたら 位相の登場が相当後になってしまいました 距離空間を3秒でも勉強したことがある人は本編から読んでください() 多分距離空間の部分より短いですが
具体的な予備知識 → 集合, 写像, 直積, 集合族, ユークリッド空間, 三角不等式, (開集合)
この記事では
はい それなりにわかりにくい構成になると思うので ここで記事の流れをまとめておきます
距離空間を定義 → 開集合を定義 → 位相空間を定義 → 距離化可能を定義 → 本題 → 距離空間の性質を調べる → 距離化できない例を証明
といった構成になっています
ちなみに連続写像,コンパクトは扱いません この記事では使わないので...
位相空間は幾何チックな空間のことだと 私は認識していますが その中でも身近だと思いやすい幾何の対象である距離空間を定義していきます
数学で距離とよばれるものはふつう ユークリッド空間の中の2点に対して与えられる数値であったわけです
例えば 平面上の2点
さて 真面目な雰囲気を漂わせ続けてしまったので 少しずつ壊していきたいのですが(数学の記事とは)
上の主張をみると ユークリッド空間の要素は
任意の
具体例を見てみます
すると これは距離になります(証明はしません)
この例から距離っぽさを感じてみましょう 違う点なら
さらにこの例でどんな(空でない)集合にも距離の構造を入れようと思えば入れられるということがわかりました 距離空間は豊富に存在します
実数全体
いや~~~~~ 距離にしか思えませんね 距離にしか思えない
ユークリッド空間と一緒に出されたら間違えちゃうかもしれないですね 映す価値なしになってしまいそうです
上の例1 は空でない集合なら入れられる構造でした この集合は実数全体でもいいので 離散的な実数全体の距離空間
こうして距離空間の導入が終わりました 距離といえばコレ! といった感じの概念を調べていきたいと思います
距離が~未満の点を集めてきたものを定義しました 近傍という感じがしますね します
一般的な球とも思えそうです(?)
例2の距離空間
ユークリッド空間
例1の
準備が整いました 開集合を定義していきます 開集合がこの記事の主役です 開集合は世界を救います(?)
内点と開集合は2変数以上の解析学や複素解析の本を開けばよく見られるワードで 実数がもとになっている集合の通常の距離において 内点は「しっかり中に入っている点」, 開集合は「境界が含まれていないもの」というイメージがあると思います ぼくが持っているだけの可能性もありますが...
そのイメージでいけば上も納得できると思います 内点の定義に関しては全く同じですし
開集合の定義も
<補足>
直感的には明らかな次の命題が成立します ちゃんと証明してみましょう(と思いましたが、初見なら証明をちゃんと読まなくていいかもしれません 文字で読むのはしんどいので)
証明のイメージ図を載せておきます 証明と照らし合わせてみるといいかもしれません
ε近傍が開集合になることのイメージ
距離空間における開集合のイメージが少しずつ湧いてきましたでしょうか? 距離空間の話題は次の命題を示し注意をある程度述べたら一旦終わりにしたいと思います
この命題は 開集合の性質で最も見る機会が多いと思います... なぜでしょうかね
帰納的に
を考えると, 一般にこれは開集合となりません.
例2の状況(実数の差の絶対値で入れた距離)で考えると,
となり, これは開集合ではありません.(
我々は様々な空間を彷徨い旅を続けてきた 初めに見たものは「ユークリッド平面」
3つの性質(命題1)が私達を迎え入れてくれた その中に我々は「距離空間」を見出し さらなる旅を続けた
距離空間の中で一般化された「開集合」が飛び交う中 ついに新たな3つの性質(命題3)にたどり着く
そこで我々が見たものとは...?
...
↑深夜に書きました さて ついに位相空間です 命題1からユークリッド平面の要素を削ったように 命題3から距離空間の要素を削っていこうと思います †そしてたどり着いたのが†... なんでもないです
命題3をよく見てみると, 3つの性質はある集合の 部分集合族 について言っていると考えられます
いや~~~ 命題3を少し改変するだけでいいので定義がラクでした というのはどうでもよくて こうして位相空間を定義できたわけです 距離空間の開集合系は上の性質を満たしていたので 距離空間は位相空間に包含されることがすぐわかります 位相空間の世界は広い!(適当)
距離空間から開集合の性質を抜き出して考えたのが位相空間ですよ~~~ といったように書いてしまいましたが なぜ開集合を考えるといいのか, という部分をごまかしにごまかしています 開集合を考える理由の1つは連続写像にあります 基礎的な解析学における連続性を位相空間論では開集合を用いて書き直します すると開集合を考えることで空間における連続性を考えることができます
みなさまお気づきの通り 抽象度がかなり増してきました 「想像する」ことが難しくなってきています 開集合の定義に「境界が含まれていないもの」というニュアンスを感じることは もう難しいです
イメージしにくい具体例を見て さらに距離のニュアンスを破壊していきましょう
明らかに位相空間になります 真剣に証明しようと位相空間の定義を確認すると笑ってしまう程度には明らかです さて イメージしてみましょう 開集合は近傍のニュアンスを持っています(位相空間における近傍の定義は異なりますが, この言葉をちゃんと定義せずに使います(おい)) 点
こちらも明らかに位相空間になります イメージしてみましょう 点
なんかそれっぽい図
やっと距離化可能の定義ができるぞ~~~~~! うれしい~~~ うれしい では早速距離化可能の定義をします!!!
距離化可能でないとき, 距離化不可能であるといいます(一応)
なかなかイメージしにくい定義です 具体的な位相空間をみたとき 距離化可能っぽいな~~ 距離化不可能そうだな~~ などと考えることは簡単にできなさそうです 考えやすい例を出してみます
離散位相
密着位相
距離化可能であるのはたいへんにうれしいものです なぜなら距離空間で成り立つ性質がすべて使えるからです
はい 本題です ここから読んでください!(え)
早速ですが目的の位相空間を定義します
位相空間となることを示します
共通部分がまた開集合となることを示す. 少なくとも一方が
さて 位相空間であることが証明できました この空間についてイメージしてみましょう 自然数
距離化不可能であることを示すにあたって 距離化可能であることの必要条件を考えます どう考えればいいかというと 距離空間で成り立つ性質の中でも開集合で記述されるものを考えることで必要条件を考えます つまり性質がいい位相空間を調べるということです ここでは位相空間においても考えやすいハウスドルフ空間の定義をしていきます
世界一わかりやすいハウスドルフ空間の図
人間がすぐ想像できる空間はだいたい持っていそうな性質です そしてこれはすべての距離空間で成り立ちます
距離空間の開集合系はハウスドルフ空間となる.
この定理を使える形にすると下のようになります
距離化可能な位相空間はハウスドルフ空間となる
もうお気づきですね この系の対偶を用いて距離化不可能を示すことができます!
さて すべての準備が整いました
おわりです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!