今回は少し変わった方法でとある積分を計算したいと思います.
今回求めたいのはつぎの積分です
∫01(1−xa)ndx=n!∏k=1n(1a+k)ただし,a>0かつn∈N
f(x)=∏k=0n1x+kとします.部分分数分解をすると,n!f(x)=∑k=0n(−1)knCkx+kとなります.よって n!f(1a)=∑k=0n(−1)knCk1a+k=a∑k=0n(−1)knCkak+1=a∑k=0n∫01nCk(−xa)kdx=a∫01(1−xa)ndxしたがって∫01(1−xa)ndx=n!f(1a)a=n!∏k=1n(1a+k)
途中ででてきた部分分数分解は阪大の2006年の大問3の(2)で出題されているようです.また,今回取り扱った積分は変形するとベータ関数になるのでそちらを使うともっと簡単に導出できます.これらの2つは僕からの練習問題とします.書くのが面倒くさかっただけですが
最後まで読んでくださりありがとうございました.
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