対偶を示す.すなわち,を仮定し,が各点で有界でないこと(すなわち,あるが存在して)を示す.まず仮定より,から列を適当に選び,が成立するようにできる.次に,補題2を用いると,点列を帰納的に,
をみたすように選ぶことができる(補足:を定めるときは,補題2を, , として適用した後,の性質を使うとをみたすの存在がいえる.以下帰納的に,まで定まったとき,補題2を, , として適用すると上の条件をみたすの存在がいえる).上の条件から,はのCauchy列になっており,の完備性からあるに収束する.また,任意のに対し,
が成立する.これより,
を得る(補足:一つ目の不等号では三角不等式,二つ目の不等号では条件と,三つ目の不等号では,4つ目の不等号ではをそれぞれ使った).以上でが示された.