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大学数学基礎解説
文献あり

z変換:Σ[n=1..∞] (-1)^(n+1) sin(n)/nの値を求める。

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目的

  • youtube で紹介されていた級数n=1(1)n+1sin(n)nの値をz変換を用いて求める。

A=n=1(1)n+1sin(n)n=12

A=n=1(1)n+1sin(n)n=1+n=0(1)n+1sin(n)n=1n=0(1)nsin(n)n
ここで、
g(n):=(1)nsin(n)f(n):=g(n)nとおき
F(z):=n=0f(n)zn=Z[f(n)](収束領域は|z|>1)と定義する。
級数n=0f(n)は交代級数である。またsin(n)nは単調減少、かつlimnsin(n)n=0なので級数n=0f(n)は一様収束する。よってアーベルの連続性定理からlimz>1F(z)=n=0f(n)である。つまり、A=1limz>1F(z)である。
つぎにg(n)n=0のときg(0)=(1)0sin(0)=0なのでz変換の積分則を適用して
F(z)=Z[g(n)n]=zw1G(w)dw+limn0f(n)(ただしG(z):=Z[g(n)])=zw1(w)sin(1)(w)22cos(1)(w)+1dw+1Z[(1)nsin(n)]=(z1)sin(1)(z1)22cos(1)(z1)+1=zsin(1)w2+2cos(1)w+1dw+1=zsin(1)(w+cos(1))2+1cos2(1)dw+1=zsin(1)(w+cos(1))2+sin2(1)dw+1=z1sin(1)(w+cos(1)sin(1))2+1dw+1ここでv=w+cos(1)sin(1)とおくとdv=dwsin(1)なので
F(z)=z+cos(1)sin(1)1v2+1dv+1=[arctan(v)]z+cos(1)sin(1)+1=(π2arctan(z+cos(1)sin(1)))+1よって、
A=1limz>1F(z)=1((π2arctan(1+cos(1)sin(1)))+1)=π2arctan(1+cos(1)sin(1))=π2(π2arctan(sin(1)1+cos(1)))=arctan(sin(1)1+cos(1))=arctan(sin(1)2cos2(12))半角の公式cos2(12)=1+cos(1)2=arctan(2sin(12)cos(12)2cos2(12))=arctan(tan(12))=12となり、命題が示された。

参考文献

投稿日:2021413
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zeta
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