今日はフーリエ変換を微分作用素で表示するという一番好きな定理を紹介する。
沢山の流儀の中でフーリエ変換作用素
で定義する。
定理1 Fourier Tranceform&differential operator
定理2
定理3
Eulerの等式に引けを取らない美しい等式でめっちゃ好きです!
参考文献は「数学の現在
この本は数学の諸分野を東大の教授が紹介する感じで、情報多くて面白いです!
今回の定理の主張自体が他の文献やネットに無いので、自力で証明を発見したのでそれを自分のblogに載せたものを今回持ってきた。
色々定義。
フーリエ変換作用素を作用させても
関数が定数倍しか変化しない固有関数について考えてみると、
Gauss積分から
詳しくやると、割と有名な極座標への変換のメソッドで
なので
という風に示される。
更に任意の整数kについて
が成り立つ。これを示す為に、
任意の可積分(絶対値の
つまり作用素の合成として
なる関係が成り立つ。よって任意の正整数
故に
定義式から任意の自然数nについて
なので複素平面上でテイラー展開可能である任意の関数は
基底の構造から、定理1を示せる。
各
任意の関数に対して作用した結果が等しく作用素としての等号が成り立つ。
それでは後半。
という公式を使う。
作用素
交換子括弧
随伴作用
と定義するとLie群とLie環の関係を考えると
任意の
となる。双線型と反交換性を持つ作用素なので
となることがわかるので、
よって
となる。また、
なので
よって
これで先程言ったように任意の
これで定理1は証明完了である。
ところでフーリエ変換の作用には周期性がある事が知られている。すなわち
が成立する。
計算してみると、
それぞれ
任意の関数gに対し複素数列
と書けるのでこれを使って
となるので、
これはつまり2階フーリエ変換は「引数マイナス倍の作用素」と言える。
ここで
と分かるので、定理2を導けた
また、直ちに
これは、4回フーリエ変換すれば元に戻るということである。
定理1を使って書き換えると
さらに
より定理3が導かれた
この結果は多重化することも可能です。つまり
と置くと
内積で
調和解析の1分野として分階数フーリエ変換が提案されている。
これは人工的な概念では
として書く事が出来るのが有用な概念として位置づけられる理由である。