小学生が教室で話しています。
「
「
「ブー!
今回のテーマはこれです。
これが正しいのかを検証していきます。
結論を言うと、
しかし、これは自然界が決めたルールにすぎません。
ルールはそう!作るものです。
以下の条件を満たす性質を持つ演算を群と呼びます。
結合法則が成り立つ
単位元が存在する
逆元が存在する
ここで話を戻します。
つまり、この小学生は
前者の
じゃあ
その子の考え方で言うと、
しかし、待ってください。
先ほど、単位元は
群では単位元は一つです。
左から
よって、
この子の
この子は、
例えば、赤色の泥団子に、黄色の泥団子と青色の泥団子のどちらか
混ぜると、オレンジ色の泥団子か、紫色の泥団子になり、
つまり、
また、赤色の泥団子と黄色の泥団子のどちらか一つと、青色の泥団子と黒色の泥団子のどちらか一つを混ぜると、組み合わせは
となり、
もし、泥団子が
また、
この子が言っているのはこういうことじゃないでしょうか!
違いますね。はい。
小学生が教室で話しています。
「じゃあ
「
「ブー!
次はこれを考えていきます。
まずは、次のように考えます。
(abと書くとa×bとまぎらわしいので変えてます。)
例えば、
結合法則は成り立ちますが、単位元、逆元がないので群ではありません。
ちなみにJavaなど、プログラミングの世界ではStringという型があります。
プログラミングでは、変数に型を指定する必要があります。
例えば、intを指定すると、その変数には整数が入ります。
int a = 7;
int b = -10;
とすると、aに7、bに-10が代入されます。
演算子がintの場合は
a + b = -3
となります。
一方、Stringを指定すると文字列が入ります。
String c = "おはよい"
String d = "laghing dog"
とすると、cに「おはよい」、dに「laghing dog」という文字が代入されます。
さらに、
c + d = "おはよいlaghing dog"
となります。
なので、もし3と5が文字列の場合、"3"+"5"="35"となります。
(""は文字列ということを強調しているので無視してもよいです。)
よって、この小学生はプログラミングのStringの概念を理解しているということになります!
ちなみにStringは""(空文字)が単位元ですが、逆元がないので群ではありません。