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円周角の定理の座標のみを用いた証明

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まずr0<r<1なる実数とする.また,xy直交座標平面上において原点中心で半径が2rであるような円の周上でしかもy>0を満たす部分にある点をP,原点をOとする.この時,半径が1O,Pを通るような円Cを考える.
さて,Pの座標は0<θ<πなるθを用いて(2rcosθ,2rsinθ)と表される.またこの時XOP=θ(Xx軸上の正の部分のある点)となっている.では,円Cを表す方程式を求めよう.
求める方程式を半径が1であることから(xa)2+(yb)2=1と置く.これがO,Pを通るので
{a2+b2=1(1)(2rcosθa)2+(2rsinθb)2=1(2)が成立する.(2)式を展開しbについて解き,(1)式に代入する.
4r24rcosθa4rsinθb=0b=rcosθasinθ(2)これを(1)に代入すると
a2+(rcosθasinθ)2=1sin2θa2+(cosθar)2sin2θ=0a22rcosθa+r2sin2θ=0(arcosθ)2=(1r2)sin2θa=rcosθ±1r2sinθ(2)にこれを代入すればb=rrcos2θ1r2cosθsinθsinθ=rsinθ1r2cosθ従ってCの方程式は次のようになる.{x(rcosθ±1r2sinθ)}2+{y(rsinθ1r2cosθ)}2=1
さて,この円がx軸と交わる原点でない点をQとする.この点の座標を求める.Cの方程式においてy=0とすることにより{x(rcosθ±1r2sinθ)}2+(rsinθ1r2cosθ)2=1となるが,x=0が明らかに解であるのでこの方程式はx2+Ax=0なる形になる.即ち定数項は0になるので計算するとx22(rcosθ±1r2sinθ)x=0となる.従ってQの座標は(2(rcosθ±1r2sinθ),0)と表される.さてここで直線PQの傾きを求めると2rsinθ2rcosθ2(cosθ±1r2sinθ)=r1r2となりOQPθ=QOPに依らない.これは即ち円周角の定理である.

投稿日:2020117
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