次の古典的な定理を証明する:
代数学の基本定理
任意の定数でない複素数係数多項式は零点を持つ。言い換えると、は代数閉体である。
まず、代数トポロジーの準備から始める:
の基本群はである。この同型は、整数にループを対応させることで与えられる。
が位相同型なので、である。
あるいは、が普遍被覆であることを見れば十分である。
代数学の基本定理の証明のアイデア:
定数でない多項式が根をもたないとする。
函数を考えると、各実数に対して連続写像が与えられる。のときには定数なので-homotopeである。は連続なので、任意のに対しては-homotopeである。
が十分大きければ、の次以下の項は無視できるので、と思える。このとき、は補題2によってに対応するが、-homotopeでないので、矛盾する。
ここで、次以下の項は無視できるのは、以下の理由である:
とする。が十分大きければ、となるので、が十分大きければ任意のに対しては根を持たない。これは、とのホモトピーを与えている。