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大学数学基礎解説
文献あり

Cauchyの平均値の定理の好きな証明

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Cauchyの平均値の定理

関数f,gは閉区間I=[a,b]で連続,開区間I=(a,b)で微分可能であるとする.このとき,g(x)0(a<x<b)ならば,次を満たすcIが存在する:
f(b)f(a)g(b)g(a)=f(c)g(c)

関数f,g,hは閉区間I=[a,b]で連続,開区間I=(a,b)で微分可能とする.関数F
F(x):=det(f(x)g(x)h(x)f(a)g(a)h(a)f(b)g(b)h(b))
で定義する.

このとき,F(a)=F(b)=0であるので,Rolleの定理より,
あるcIが存在し,
F(c)=det(f(c)g(c)h(c)f(a)g(a)h(a)f(b)g(b)h(b))=0
となる.

ここで,h(x)=1とし,上の行列式を展開することで,
f(c)g(a)+g(c)f(b)=f(c)g(b)+g(c)f(a)
を得る.移項して両辺を(g(b)g(a))g(c)で割ることで,Cauchyの平均値の定理が示された.(導関数gが0にならないことと,Rolleの定理よりg(a)g(b)であることに注意.)

参考文献

[1]
野村 隆昭, 微分積分学講義
投稿日:2021831
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