本稿では,漸化式
なお,本稿では上記のように,
例えば
問題1
一列に並んだ
例えば
問題2
それでは解答を書いていきます.考えたい人は考えてください.(答え自体は容易に想像つくけど……)
■
このとき,それぞれ1通り,2通り.
■
最後の一歩として,「
以上より,
問題1の階段で,
この階段の
以上より,
1対1対応
問題1,問題2を踏まえて,これらは次のように一般化することができる.
正の整数
さらに,これから他にも次のような系も考えることができる.
縦
まずは問題1を拡げてみる.問題1を再掲しておこう.
まず,問題
さて,次に,登り方には
前者は(
以上より,次がいえる:
添字を書き換えて,
これは加法定理と呼ばれる.
これはよくFibonacci数列の一般項を表すBinetの公式を用いて示されることが多いが,このような組み合わせ論的な証明を見出すことができた.
また,この加法定理については こちらの記事 もぜひご覧ください.
次に問題2について.これも再掲しておく.
一列に並んだ
このときの塗り方は,黒マスを
■
下図より,
例
ここで,
添字を書き換えて,
が成り立つ.
ここからさらに,Pascalの三角形を考えよう.
Pascalの三角形
これは,次に示す補題2から,二項係数を用いて次のように書くことができる:
Pascalの三角形
さて,先ほど得た
Pascalの三角形
以上のことより,Pascalの三角形を下図のように斜めに足すと,Fibonacci数列が現れる.
Pascalの三角形