皆さんは遊技機というものをご存じだろうか。
一般的に遊技機というのは世間でいうパチンコ・スロットである。
その中で主にスロットと呼ばれるものの法律上の名称は回胴式遊技機と呼ばれる。
だが、正式名称は「オリンピアマシン」というのだ。
そのスロットについて今回の記事では機械割というものの解説をしていきたいと思う。
まずスロットにおいて一番重要なものは何か。
それはお金である。
スロットを打つシステム的にはお金をメダルに変えそのメダルを用いてスロットを回すのだ。
その時1回転回すのに必要なお金は3枚。つまり1枚20円換算をすると1回転60円もかかる。
そして1回転4.1秒かかるので(正確にはウェイトという概念が存在する)、1時間回すお金を考えると実に...
52,682円もかかるのだ。スロットはダイ〇ンなのか??と思えてしまうだろう。
しかし、1時間に52,682円も払うお金など持っている人は多くないだろう。
そこでリプレイ(もう一回転回せる)、ベル(何枚かもらえる)などが存在するのだ。
このリプレイやベルにより、1時間で機種にもそれぞれだが2万円~3万円ほど回せる。
そのうえでボーナス(ある一定の間でメダルがいっぱい増える時間)を引く。
この時、入れた枚数<出た枚数となれば勝利となるわけだ。
スロットに大事な要素として設定という概念がある。
この設定について解説していこうと思う。
まずスロットには設定というものが存在する。その設定によって機械割が変わってくる。つまり勝つ可能性が上下するということである。下記に設定表を示す。
1.一番当たりにくい設定 機械割 96.0%
2.中間の設定 機械割 100.0%
3.一番当たりやすい設定 機械割 119.0%
この表を見ただけではなんのことかわからない人がいるだろう。
この表を簡潔に解説すると...
1→負ける 2→引き分ける 3→勝つ である。
ここで重要なのはどのくらい負けてどのくらい勝つかである。
今まで読んできた中でたびたび登場する機械割とは何ぞ?と思った人もいるだろう。その答えは
**
$$
出た \div 入れる
$$**
である。
本題めちゃくちゃ簡単やん。と思った方。その通りである。
設定1⃣で例えば2万円使ったとするその時1枚20円とすると1000枚である。
この時設定1⃣は負けるように作られていて機械割が96%である。
では
問題1 設定1⃣で2万円使ったときいくら負けるか。
少し止まって考えてほしい。
考えられただろうか。
答えは
答1 わからない
である。
は?と思った方。私もそう思う。
機械割について1000枚つかって96%なんだから960枚で40枚負けるだけとか思ってた人に言いたい。
なぜ負けた話を聞くとき3万負けたとかいうのか。96%でその考え方だと3万円も負けるはずがないのである。
先ほどは申し訳なかった。謝らせていただきたい。
詳しく解説すると
まず問題1⃣で1000枚使ったときという情報では解けない。機械割を計算するにはベースというものが存在する。
スロットでいうベースとは50枚(1枚20円換算1000円分)で何回転回るかを示している。
例えばベース40で1000枚使うと何回転になるかという問いに対しての答えは800回転となる。
次に機械割の計算だが先ほど $$ 出た \div 入れる$$
と説明した。この時正確に書くと、$$ 出た枚数 \div 入れる枚数$$
である。
まず入れる枚数とは1回転3枚でベース40と考えると、
問題1では実質的には1000枚だが全て数えると$$ 800*3枚 = 2400枚$$になる。
そして出た枚数とはリプレイ、ベル、ボーナスなどの出たメダルを合算したものである。
その出た枚数を計算するのに使うものが機械割である。出た枚数は次の計算式で求められる。
$$ 入れた枚数*機械割 = 出た枚数$$
この時問題1⃣を正確に書き直し、答えを言うと
問題 ベース40で設定1⃣(機械割96.0%)のスロットで800回転回すとどのくらい負けるか。
答 $$ 2400 - 2304 = 96枚 $$
となる。
つまり約2000円負けるという計算になる。
ただこれはあくまで論理の話であって厳密な負けではない。
当たりにくい設定ではボーナスの確率も重くなるのでもっと負ける時がある。
だが逆に勝つばあいもあるのだ。
では、練習問題をやってみよう。
練習問題 設定3で10000回転回すと計算的にはいくら勝てるか。
この時の計算方法は$$ 10000*3 = 24000 $$
$$24000*1.19 =28560$$
答え $$28560 - 24000 = 4560$$
なんと設定3で1万回転回したら9万円も勝てるのだ。(僕もこんだけ勝ちたい。)
ここまで機械割という概念を話してきた。
ただ日常生活では全く役に立たない情報であるため雑学程度で覚えてほしい。
少し数学とは遠いがこの時同時に確率を言うものが重なると一気に確率統計の話とつながってくるのだ。
興味がある方はぜひ調べてみてほしい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。decahiroでした。