この記事では, 最近興味を持っている, 以下の級数で定義される定数の表示について考えたいと思う.
まず, 以下の表示が成り立つ.
を
次に以下の命題が成り立つ.
以下の式変形により示される.
上の命題の右辺は, さらに次のように変形される.
Maclaurin展開
より,
これより,
部分積分により,
と書き換えることもできる.
一方, 最初の定数の部分を拡張すると以下の級数表示を得る.
に
これは以下の積分表示を持つ.
調和数を
対数ガンマ関数のMaclaurin展開から始める.
ここで,
これによって, 元の級数が2つの積分の和に分解できたことになる. まず, 第2項を考える. 対数ガンマ関数のMaclaurin展開より, 以下の等式が得られる.
また, 部分積分により,
と表すこともできる. これを用いて以下のように命題2に現れる和を表すことができる.
関数
と定義する. このとき,
最後に, 得られた表示をまとめておく.