以下の積分の解説をします.
∫0∞tx−1e−xtdt=Γ(x)xx を利用して,
∫0∞(ex)xΓ(x)sin2πxdx=∫0∞∫0∞tx−1ex−xtsin2πxdtdx=∫0∞∫0∞e−(t−logt−1)xsin2πxdxdtt=∫0∞2π(t−logt−1)2+(2π)2dtt=2π∫−∞∞dx(ex−x−1)2+(2π)2
ここで, 関数f(z)=1ez−z−1を, 経路Imz=±2πに沿って積分することを考えると,
∫Imz=±2πf(z)dz=∫+∞−∞f(2πi+x)dx+∫−∞+∞f(−2πi+x)dx=∫−∞∞(1ex−x−1+2πi−1ex−x−1−2πi)dx=∫−∞∞−4πi(ex−x−1)2+(2π)2dx
一方この積分は|Imz|<2π内の留数の和に等しいです. この範囲の極は原点のみで(簡単に確かめられます)2位の極なので, その留数は
Resz=0f=limz→0ddzz2ez−z−1=−23
従って∫−∞∞−4πi(ex−x−1)2+(2π)2dx=−4π3
即ち
∫0∞(ex)xΓ(x)sin2πxdx=2π3
が得られました.
読んでくださった方, ありがとうございました.
バッチを贈ると投稿者に現金やAmazonのギフトカードが還元されます。