一様収束性の議論とかはいちいち書くのが面倒なので記事内ではしていませんが、級数と積分の交換がすべて正しく行われていることは確認済みです。
上は多重値(Multiple Zeta Value,MZV)と多重値(Multiple L Value,MLV)の定義である。
明らかにである。
また、の要素がの冪のみであるとき、これをclassのMLVという。特にのときはAlternating Multiple Zeta Value(日本語訳はわからない)といって、AMZVと略す。
たとえばのとき、となる。
とする。このとき、classのMLVは反復積分を用いて以下のように表される。
以下の証明ではを満たす実数とする。
補題1の結果に補題3、4の式を適用して
を得るのでとして定理1の式を得る。