この記事では子葉が「なんとなく行列のノルムを求めたいな~」と思って書いた毒にも薬にもならない話を垂れ流します。
ノルムとは絶対値の概念を拡張したものであり、以下のように定義されます。
また
そしてノルム空間上の線形作用素(線形写像のこと)に対しては次のように特別なノルムが定義されます。
と定める。
は明らかに
それでは行列
なので
がわかります。
前に
で行列のノルムを定めているのを見たことがあった(これをフロベニウスノルムと言うらしい)のでこれで上手くのかと思えば
とりあえず本当に先の結果が出てくるのか計算してみましょう。なにやら特異値分解という手法を用いれば簡単にわかるらしいですが、知りません、ゴリ押します。
とおくと
なのでこれが
のときになります。また
となるので
という構図がわかります。よって
微分を使うのはちょっと細部がアヤしいのでもうちょっと工夫したいところです。上の計算を見てみるに
というのが肝っぽいのでそこから始めてみましょう。
ついでにさっきまでは
と定めます。まず
とできます(
であってまた
がわかりました。へー。
これに対する
なので
が成り立ちます。また
とし、
であって、また
が成り立ち、以上より
がわかります。へー。