スカラー値関数の有限距離の平行移動は演算子
このズレが生じることは
EMAN物理学
にも書いてあるし、
Scientific Doggie第五章
にも書いてある。しかしコレを計算によって理解することができるだろうか、というのがこの記事の発端となった。
球面における異なる経路とベクトルの平行移動
微小並進移動が演算子
さて、スカラー値関数の時同様、区間を等分割して並進移動を繰り返すことで有限距離の並進移動演算子は次のようになる。
指数関数の肩に微分演算子と行列が乗った形の複雑な演算子である。具体例を出して実際に計算してみる。
球面座標系
となる。ベクトルの基底は
heisenberg代数参照
コレを用いて
随伴作用(共役変換)の準同型性
回転行列の
となる。計算結果は考える以前に当たり前である。
という結果になる。回転角
計算の観点的には、ただ
赤道直下の一点で,地面に北向きのベクトル
となって確かに長さは変わらず角度が
今度は
ベクトル
となる。
演算子的にRicciの公式を理解することも可能である。
Riemann曲率テンソル
が成立する。
これは偏微分演算子同士は可換なので
という風に証明できる。ただし
となって自然にRiemann曲率テンソルが現れる。空間の局所的な歪みの大きさを、面積に対する周回によるズレの大きさで計ることができることを意味している。