使う不等式は理解しやすく簡単なものだけですが,少し複雑だと感じる部分があると思います.「意味がわからない」ってなっても,落ち着いて見れば簡単に分かるかもしれません.
また,数学オリンピックの不等式で出題されるような不等式の知識がある人は,この節は飛ばしても問題ないと思われます.
任意の実数
が成立する.等号成立条件は「「すべての
Cauchy–Bunyakovski–Schwarzの不等式だったり,単にSchwarzの不等式と呼ばれることもあります.
証明は
こちら
を参考にすると良いでしょう.
次に,この定理の特殊な場合についてみていきます.
任意の実数
が成立する.等号成立条件は,「「すべての
Tituの補題,Sedrakyanの不等式とも言います.
定理
有名不等式
任意の
が成立する.等号成立条件は
今回示す不等式は,定理
あまり見慣れないと思われる記号を使うので,以下で定義しておきます.
では,いきましょう.
任意の正数
が成立する.等号成立条件は,
定理
この不等式が使える問題をいくらか紹介しておきます.
出典は こちら .
定理
こちらは,ゾンブラさんの記事『Nesbittの不等式とその一般化』の定理
定理
一応自作の問題です.
定理
この不等式を数学オリンピックで使うことはないと思います.どちらかといえば,定理
とりあえず
ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!!