この記事は高専生用に解けたらいいよねと作られたものです.
微分方程式について論理的に解いてるわけではないので注意してください.
現在進行形で微分方程式の授業が行われているので,随時追加箇所があれば更新して追加していこうと思っています.
以下,微分方程式について説明していきますが,“解法”を軸として説明していきます.
あと,一階非斉次微分方程式についてはめんどくさいので書いてないです.
正直,代入して線形結合するだけだと思っているので.
2025/4/28 更新
初期値問題を追加
2025/5/20 更新
二階線形微分方程式を追加
※
※
“xについての関数
つまり,
また,微分方程式において,関数
解には2種類あります.
「一般解」:
「特殊解」:任意定数といった表記がないような関数
つまり,任意定数という“都合のいい数”があるかないかっていう話です.
そうそう,積分定数みたいな感じね.
とりあえず「」がついている部分の単語を抑えておけばおk.
はい.早速新しい単語出てきました.
「一階」:微分一回のみ(微分二回以上したものは出てこない)
つまり,一階微分方程式とは
解き方に種類があるので,それぞれで見ていきます.
解き方は以下の通りです.
より
微分方程式
解答)
変数分離形の形
みたいな感じです.
この形の方程式は,
すなわち
このとき,変数分離形の微分方程式となって
微分方程式
解答)
これは,同時形の微分方程式なので,
このとき,変数分離形の微分方程式なので,
この関数は陰関数であり,
この関係式から決まる
みたいな感じです.
2変数関数
(正確にはこの微分方程式の解き方は「完全微分形」と「積分因子」とで分けられるのですが,「積分因子」を習わなさそうなのでこちらのみの紹介となります.)
この微分方程式の解は
ここで一つ,以下を覚えておくと楽です.
微分方程式
関数
その解は
この両辺を,例えば
となり,
逆にこの解が,例えば
である.
したがって,
一応証明を載せておきました.
それでは例題です.
次の微分方程式を解け.
少し式が長いですが頑張りましょう.
解答)
題意の微分方程式は完全微分形なので,
ここで
となる.
したがって,題意の微分方程式の解は
与えられた微分方程式において,
与えられた初期条件を満たす解を求めることを「初期値問題」と言います.
これは,例題をみたほうが分かりやすいと思います.
質量
受ける空気の抵抗は
このとき,物体の落下速度の微分方程式は
ここで,初期条件
解答)
題意の微分方程式は
と変形できるので,一般解は
となる.
(ここまでは今までの解き方と同じ)
である.
よって,「特殊解」は
となる.
条件が付いている微分方程式は「特殊解」まで解く必要があるので注意が必要です.
二階微分方程式は,
の形をした微分方程式のことを指します.
この中で,二階線形微分方程式とは,
「二階」:微分二回のみ(微分三回以上したものは出てこない)
「線形」:
を満たす微分方程式で,
の形をした微分方程式を指します.
この式を
補助方程式
とすると,特性方程式
したがって,この特性方程式の解
ここで,この特性方程式の解は2個あり,代入し計算すると以下のような形になります.
ここで,
また,
を用いることで導出することができます.
ここから元の微分方程式
ここの予想解が種類が多く存在します.
簡単と書きましたが,
このような
ex.
これは,補助方程式の形によります.
補助方程式に | ||
---|---|---|
- |
この予想解の表を用いてもいいのですが,解の1つを
気になる人は調べてみるといいと思います.
自分が解説するのはここまでにしたいと思います.
一応自分のクラスメイト向けに作ったサイトなので,もっと気になる人は微分方程式や常微分方程式と書かれた本を読んでみるといいと思います.
それでは,お疲れさまでした!