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モンモール数の母関数による導出

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はじめに

この記事は以下の記事の続編である。
置換群の類等式

導出

ある順列が完全順列であるためには、その順列をサイクルで分解したときに、長さ1のサイクルが存在しないことと同値である。

よって、上記の記事において、a1=0としたときの場合の数を考えたら良い。

つまり、長さnの置換全体の場合の数は

n![xn]exp(x+x22++xnn)

であるが、長さ1のサイクルが存在しないような置換の総数は

n![xn]exp(x22++xnn)

である。

これを計算すると

n![xn]exp(x22++xnn)=n![xn]exp(x+x+x22++xnn)=n![xn]exp(xlog(1x))=n![xn]11xex=n!(k=0n[xk]ex[xnk]11x)=n!(k=0n[xk]ex)=n!(k=0n(1)kk!)=k=0n(1)kn!k!

となる。これはモンモール数の公式そのものである。

投稿日:202236
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投稿者

shakayami
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