はじめまして, 今回は自分の初投稿の記事ということで平方剰余の性質について証明とともに解説することにしました. 文章に飛躍や誤りなどありましたらコメント欄にて教えていただけると幸いです.
まずは平方剰余記号, 別名
文献[2]の命題1.11.38より、有限体の乗法群である
したがって
群準同型
定義より
後者の成立を仮定すると多項式
相異なる奇素数
この定理は証明が少し複雑で, 多少の下準備を要します. 以下
整数
いくつか性質を.
乗法性, Eulerの基準より
よって
また, 定義より
よって
ここで性質2より,
また, 性質3より
それでは本題の相互法則の証明に入ります. 一応主張をもう一度ここに記しておきましょう.
相異なる奇素数
性質3より,
よって
また,
この両辺に