次の定積分を求めてください。
(1)
(2)
愚直に原始関数を求めて極限を計算して定積分を求めます。
(長々と計算し続けるので、飛ばし飛ばし読んでも構いません。)
不定積分
部分積分や部分分数分解により、
であることが分かります(どうせ定積分に使うので積分定数は省略)。
被積分関数には
求める定積分は
被積分関数は偶関数なので、
となり、
ここで、
(1-4)(1-5)より、(1-2)は
となります。
ここで、
(1-8)(1-9)より、(1-7)は
となります。
従って、(1-6)(1-10)から(1-2)は
となり、求めたい値は
答え:
求める定積分は
被積分関数は偶関数なので、
となり、
部分積分と部分分数分解から、
なので、(2-1)は
となります。
残念ながら(1)の問題とは違い、(2-2)の積分は、不定積分が初等関数で表せないらしいです。
被積分関数を見ると、以下の
これらを積分するために、「
これは
しかし、普通はこの冪級数を積分を使って
これを改めて
こうすることで、
実数の範囲では定義域を
では(2-3)の①~⑥を求めてみましょう。(以下、積分定数は省略します。)
一番簡単なのは①で、定義から
これ以降は、被積分関数を
次は④です。
となります。
次は②をやってみましょう。分母の
分子が
同様に③を計算します。④と同様の置換をすると②と同じになります。
⑤が割と大変です。なかなか
一旦、部分積分すると目的の形が見えてきます。
最後に⑥です。⑤と同様に部分積分で③に帰着します。
以上、(2-3)の①~⑥により、(2-2)は
となります。もうてんやわんやですね。
(2-4)は以下の
これらを計算するのに
まず、
次に、
続いて
と計算できます。
正の数
になりますので、
すなわち、
この等式が任意の正の数
この等式の何が嬉しいかというと、
纏めるとこうなります。
上で纏めた式とロピタルの定理などの道具を使って(2-5)の①~④を計算します。
③はちょっと大変です。
以上、(2-5)の①~④より、(2-4)は
となり、求めたい値は
答え:
となり、足し算も掛け算も
あと愚直に計算しまくって疲れました。。。
たぶんもっと効率のいい方法があると思ってるので、何か知ってる人は教えてください。
以上、読んでいただきありがとうございました。