Eisenstein級数の微分とEisenstein級数の間の恒等式があるみたいなんですが、その証明の手法がとても凄かった(主観)ので、書いてみます。この恒等式は、僕が知る範囲だと、約数の個数に関する定理の導出や双曲線関数を含む無限級数の計算などに使えます。
これらは正規化されたEisenstein級数
このとき以下が成り立ちます。
一般のEisenstein級数は
まずBernoulli数の定義です。
Taylor展開
の係数
さらにEisenstein級数の類似物
正整数nに対して以下が成り立ちます。
証明は省きます。また
ですから、
というFourier級数展開ができます。具体的に係数を計算すると、
となります。従って
を得ます。
ここで三角関数を級数展開します。
より
なので
を得ます。両辺の
つまり
が分かります!!!例えば、
といった具合です。
ここで、
であり、また
ですから、
が得られました。以上です。
感想:
Ramanujanすげぇ~