問題
五角形はをみたす。辺上に2点をとると、4点はこの順に並び、が成立した。 のとき、直線と直線のなす角(のうち以上未満であるもの)を求めよ。
見るからに難しそうな問題
求角問題を1度でも解いたことがある人であれば、「え、多分無理数になるよね、その角度」と思われるだろう。しかし、何故か有理数になる。我ながら少々不思議に感じていたりいなかったり。
さあ、証明しよう……と行きたいところだが、正直なところ解説を読むためにある程度体力が必要だと思われるので、もしも体力に自信のない読者がいらっしゃれば校庭10周とスクワット500回をしてから読み進めることを推奨する。
用意していた解説
点Rが遠すぎる
辺上にをみたす点を、半直線上にをみたす点をとると、四角形と四角形は合同である(線分の垂直二等分線について四角形を対称移動させるイメージ)。またより、となるような点をとることができる。
とについて、 (五角形の内角の和は) より、2辺とその間の角がそれぞれ等しいのでが成り立っている。ゆえには二等辺三角形であり、とわかる。との交点をとすると、 なので、もの二等辺三角形になっている。
より、となるような点をとることができる。 であるからとなり、3点はこの順で同一直線上にあると判明する。なお、 であるため、となることに注意する。ここで半直線との交点をそれぞれとすると、 より、円周角の定理の逆を用いると4点が同一円周上に存在するといえる。加えて、からとなり、3点はこの順で同一直線上にある。
四角形の外接円の中心をとすると、 より、となる。とについて、 であり、1辺とその両端の角がそれぞれ等しいのでが成り立つ。すなわち四角形はひし形であり、から点は対角線上に存在する。
いま、から引いたの平行線ととの交点をとすると、 から、2つの角がそれぞれ等しいのでとなる。それから、はであることも表している。これら2つの相似からが判り、(平行線の錯角)と併せて、2辺の比とその間の角がそれぞれ等しいのでが成立する。ゆえにであり、対頂角が等しいので3点はこの順で同一直線上に存在する。
とについて、 より、1辺とその両端の角がそれぞれ等しいのでが成り立つ。よってである。
から引いたの平行線と の外接円(この円をとする)の交点をそれぞれとすると、円周角の定理より である。ところで、からであることを利用すると、が導かれ、円周角の定理の逆により線分がの直径であるといえる。すなわちとなり、と併せて、3点はこの順で同一直線上に存在する。さらにであり、と併せて、3点もこの順で同一直線上に存在する。
から引いたの平行線との交点をとする。このときより、よってであり、かつより、よってである。したがってとなり、から、つまりが二等辺三角形であると判る(点を中心にを縮小するイメージで示してもよい)。いま、よりなので、に注意するととなる。つまり から、は線分の垂直二等分線であり、ゆえにである。
以上の議論より、点はの二等分線上およびの二等分線上にあると示せたので、点はの内心であることが明らかとなる。ここからを得るので、が従う。より求める角度はに等しく、結局本問の答えはであると証明された。
あまりにも短い別解(立見鶏(
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)氏から紹介されました)
T-GUESS主催者胃痛案件
との交点をとし、の外心をとする。円周角の定理からが成り立ち、に注意すると四角形はひし形であると判る。したがってとなり、と併せて、四角形は平行四辺形であることが明らかとなる。
ここで半直線上にとなる点をとり、から引いたの平行線と半直線との交点をとする。このときより、四角形は等脚台形となっている。いま、となるように点をとると、よりが判り、3点はこの順で同一直線上に存在するといえる。
は線分上にあるのでであり、と併せてを得る。長さの比を移していくと、
より、が導かれる。よりが従うので、求める角度はと示された。
主催者コメント
幾何力の 足らぬ頭で 主催とは ____詠み人:匿
本問の正解者は4名(うち非エスパー2名)であった。盛大な拍手を送りたい。