今回は軽めに、積分計算のときに、僕がたまに使うテクニックを紹介します。やることは、以下の変形です。1=1πIm(lnx+πi)1=2πIm(lnx+πi2)一見何の意味もなさそうですが、状況によってはこれが刺さる場合があるんです。一つ目の場合の例を紹介します。留数定理下半平面で半円経路∫0∞ln(1+x)1+x2dx=1πIm∫0∞(lnx+πi)ln(1+x)1+x2dx=1πIm∫−0i∞−0iln(−x)ln(1+x)1+x2dx=1πIm(−2πiResz=−iln(−z)ln(1+z)1+z2−∫−∞−0i−0iln(−x)ln(1+x)1+x2dx)(∵留数定理,下半平面で半円経路)=1πIm(−2πilniln(1−i)−2i−∫01lnxln(1−x)1+x2dx−∫1∞lnx(ln(x−1)−πi)1+x2dx)=Im(π2i(ln22−πi4))−0+∫1∞lnx1+x2dx=πln24+∫01ln1x1+x2dx=πln24+∑n=0∞(−1)n∫01x2nln1xdx=πln24+∑n=0∞(−1)n(2n+1)2=πln24+β(2)被積分関数にある扱いにくい部分(ln(1+x)など)を、うまく実部・虚部に落としこんで、扱いやすいもの(ln(x)など)に変換きるということです。以上です。
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