Cauchy積分
いまをとし、を閉区間で定義された連続関数とする。
この閉区間に対し、であるような数を分点といい、これら全体の集合を分割といって、で表す。
この分割により、閉区間は個の小区間に細分できる。
これら小区間の長さの最大を分割のノルムといい、と書く。
次に各小区間内に任意に点をとって、和
を作ると、ノルムがに収束するように分点を増やすとき、は一定の極限に近づくことがわかる。
ちなみに、このような数全体をの中間値系ともいう。
は有界閉区間上の連続関数であるから、ここにおいてまた一様連続である。
したがって、任意の実数に対しある実数が存在して、任意の二点についてなる限り
とできる。
いま、ノルムが未満の任意の分割
を設け、各小区間から点をとり、各々和
を作る。
これらを比較してみよう。
そのために、の分点を合計した分点をもつ分割をで表し、
とおけば、は
と表される。
この場合は必ずしも小区間に含まれるとはいえないが、小区間は共に小区間を含み、かつのノルムはを超えないから、
ここでからであり、
すなわちのノルムが未満なる限りとなるのだから、なる極限の存在が証明された。
この極限値を
で表し、区間上でのの定積分と名付ける。
さらにこのとき、を積分領域の下限、を積分領域の下限、を被積分関数という。
以上がによる積分の定義である。
また、簡便のため、なるときも上のの定積分を考え、
とおく。