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メモ: パルス入力のラプラス変換

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以下のような単一のパルス信号を考える。
x(t)=u(t)u(t1)
ただし、u(t)は単位ステップ関数(tが負のとき0、正のとき1を値としてとる関数)である。

この信号のラプラス変換(Xl(s)とする)を考えると、以下の関数が得られる。
Xl(s)=1ess
極と零点について調べてみる.
極としてありえそうなのは原点なので、こいつのs=0での値(の極限)を知りたい.

とりあえず指数関数のMaclaurin展開を使ってみる.
ez=k=0zkk!=1+z+z22+
なので、z=sとしてXl(s)の式に代入すると
Xl(s)=1k=0(s)kk!s=1(1s+s22+)s=1s2+O(s2)(s0)
が得られるので、
lims0Xl(s)=1
が示された.
よって、Xl(s)は複素数平面上で極を持たない.
零点は1es=0を満たす点だから、(原点を除く)虚軸上に2πi間隔で無限個存在していることが分かる.

投稿日:2022722
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まぐ
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